〔094〕石鎚山 (1,982m)
2009年04月18日(当時59歳)
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愛媛県西条市西之川


標高差:696m(+112m)
ウィキペディアより
  正確には、最高峰に位置する天狗岳(1,982m)、石鎚神社山頂社のある弥山(1,974m)、南尖峰(1,982m)の一連の総体山を石鎚山と呼ぶ。
弥山まで3箇所の鎖場があり、下から「一の鎖」(33m)、「二の鎖」(65m)、
最後は「三の鎖」(67m)と続くが迂回路もある。 また「一の鎖」の手前に前社ヶ森の岩峰にかかる
「試しの鎖」(48m)があり、これが最も急勾配である。 山頂からは瀬戸内海、および土佐湾、見通しのよい日には大山を始めとする中国山地、九州の九重連山まで望むことができる。
Road Map :松山自動車道をいよ小松ICで降りて県道12号線を南下する。
Route Map:石鎚R・Wに乗り、山頂成就駅から前社森のくさり場を経由して山頂を往復する。
登り:3時間23分、下り:1時間54分
−−− R・W山頂駅 石鎚神社 前社森 二ノ鎖 三ノ鎖 弥山 天狗岳 南尖峰
登り 8:51 9:07 10:00 10:47 11:29 11:40 11:55 12:03
下り 14:24 14:0 −−− −−− −−− −−− −−− 12:30
  初めて石鎚山に登ったのは丁度10年前の '99年5月だった。 当時は日本百名山走破とかの思いは
無く、高知での魚釣りの帰りに寄った程度であった。 山頂での天気が悪かった訳では無いが、記憶が
薄れてきたのと、別コースで登ってみたい思いから再度訪れた。
駐車場から少し歩き8時40分発の始発R・Wに乗る。
R・Wは往復で1,900円、財布に痛いが高低差850mを
9分で運んでくるれので已む無しか。
周辺には車を停められる空きスペースが無く、R・W山麓下谷駅の
有料駐車場(500円)に車を停める。 商店の中を通って駐車場に入る
のは一風変わっていた。
山頂駅からは樹林帯の中、整備された参道をジグザクに登っていく。
山頂駅から16分程で ”成就石鎚神社”に着く。
ここは速やかに通り過ぎるだけ。
石鎚神社の南端に ”神門”があり、ここを抜けると石鎚山への
登山道が始まる。 登山届けもここでする様だ。
”神門”からは高低差110m程を穏やかに下って行く。
途中、”石鎚山”の全体を見ることが出来た。
約1時間にて ”試しの鎖場”に
着く。 迂回路がある様だが、
当然、くさり場を登る。
兎に角、木製の階段が多く、ピッチが細かいので歩き難い。
”石鎚山”の鎖は鎖と言うより鉄筋を掴んで
いるサイズである。 鎖の一本一本には寄贈者
の名前が彫ってあった。
試しの鎖場”は結構ハードで岩肌は濡れて滑り易く腕力
頼りで登ることになる。 二十歳半ばの今日の相棒は何も
躊躇することなくスルスルと登ってしまった。
試しの鎖場を登り切ると展望がすこぶる良い ”前社森”に着く。
360°の大展望であり、高度感も充分あった。
”前社森”のてっぺんから見た ”石鎚山”の山容。
”妙義山”に似た山容に心が躍るがまだまだ遠い。
この下側に足掛かりの見えないオーバーハング在り。
”前社森”からの下りの鎖場。 斜度は登り側よりきつく垂直に近い。
”前社森”を下ると休息所があり、そこから見た”前社森”は
大したピークには見えなかったが、実際は相当の激斜面だった。
前社森”の山頂で出会った運動靴の二人組。
こんな所が苦手なのか、怖いのか、中々降りてこない。
下山時にも再度会い、残雪を運動靴で苦労していた。
振り返ると山頂直下の笹原で一目で ”瓶ヶ森”と判る山並みが広がっていた。
自分が ”瓶ヶ森”に登った時は実にしょうも無い山に感じたが、ここから見る
”瓶ヶ森”はアルプス感たっぷりで実に立派な山みに見えた。
淡々と木製階段を踏み、足を進める。
”夜明峠”を過ぎると ”一ノ鎖”に着く。
33mと一番短く、グリップも良いので
難なく消化出来た。
一瞬ほっとする笹原の尾根筋歩きもあるが、この後には3ヶ所の鎖場が
まっている。 それにしても ”妙義山”によく似た山容だ。
”一ノ鎖”を登り切り、しばらく進むと ”土小屋”からの
コースとの出合いになる。 ここから先は以前に歩いた道となる。
”二ノ鎖”へは所々に残雪が目立っているが、
今のところは問題無し。
長さ65mの ”二ノ鎖”を楽しむ。 相棒は先にスルスルと
登ってしまったが、おいらは両足の太ももが攣ってしまい、
歩けなくなってしまった。 棄権して下山するにも歩けないので
腕力で登ってしまう。
多くのハイカーは迂回路に廻っている様で、鎖場には誰も
来ない。 ここが一番楽しいのに何で敬遠するのだろう。
”二ノ鎖”を登り切り ”天狗岳”を見上げる。
後少しだ、老体に鞭打って頑張ろう。
最後の関門、長さ68mの ”三ノ鎖”を見上げる。
道標に従って ”三ノ鎖”に向かうが、残雪が深くて前に進めない。
ここは引き返すが、後で夏道だと判る。
両足のふとももは攣ったままであるが、腕の力で足に負担を
掛けない様に登り詰める。 10年前は息切れすること無く、
楽しく登れたが、今回は息切れが激しい。
普通、これ程の斜面なら登山禁止の処置を取ると思うのだが、
”石鎚”は違う。 この鎖場が売りになっているのだ。
若い相棒はサルの様に簡単に登って行く。
俺も昔はあんなんだったのに・・・
2時間49分にて ”弥山”(1,974m)に着く。 山頂には迂回路を
登ったのかハイカーが沢山休息していた。 一般的には ”弥山”で
”石鎚山”を登ったことにしている様であるが、我々は最高峰の
”天狗岳”に行ってみる。
”弥山”より大きくオーバーハングした最高峰の ”天狗岳”(1,982m)を見る。
”天狗岳”には数名のハイカーが見えるが ”弥山”から行く人は圧倒的に少ない。
”弥山”より西に伸びる ”二ノ森”(1,929m)の山脈を見る。
この辺りには立派な山容の山が多い。
”天狗岳”に向かう途中の岩峰に登り遊ぶ。
向こう側は奈落の絶壁となっている。
”天狗岳”へのナイフリッジは強風が吹かない限り
なんてことは無く通れる。
”弥山”から15分程で石鎚山最高峰の
天狗岳”(1,982m)に着く。
”南尖峰”から振り返り ”天狗岳”を見る。
オーバーハングが凄い。
”弥山”から23分で ”南尖峰”(1,882m)に着く。
ここまで来るハイカーは居らず、大展望を眺めながらお昼とする。 ポカポカと暖かく気持ちの良い風も吹いていた。
”南尖峰”から見た夜明峠〜前社森の尾根道。
”弥山”への帰りに崖っぷちを覗きスリルを楽しむ。
ナイフリッジを戻る。 ”弥山”まで戻ると相変らず沢山の
ハイカーが群がっていた。 ”弥山”は再び通り過ぎる。
鉄製の階段で整備された ”迂回路”で下山する。
途中、残雪が多かったが、雪は緩み、少し程度の問題で通過出来た。
後は退屈な下山をするだけ。
天気は良かったが、体調は最悪だった。
土小屋からのコースがお薦め
  標高差が300m少なく距離も短い、R・W代が要らず、駐車場も無料。
スカイラインのオープンは7時なので早立ちが出来る。
個人的には ”土小屋”からのコースを薦めます。
今日の温泉
  駐車場入口にある京屋旅館の温泉に入る。ネットで調べた時には300円であったが500円に値上がりしていた。 内風呂だけで露天風呂は無し。
それなりの温泉であったが若女将が綺麗だったので全て許せる。
三本杭に移動する
  温泉でさっぱりしてから松山道を宇和島目指してひた走る。
浴室は我々だけだったので、相棒のケツを撮る。
ケツが写った写真は掲載出来ないので浴槽の写真を掲載しておきます。
'09年度の四国の山遠征
04/18 04/19 ⇒ 04/19
石鎚山 篠 山 三本杭
南尖峰(1,882m)
日本百名山』 最高の天気の中、楽しいくさり場登りが出来た。
いしづちさん
登山道の途中にあった簡易地図。
くさり場の位置が良く判る。
悔しいが若い相棒は体力的に余裕たっぷりだ。
この後、休憩無しで ”天狗岳”に向かう。
背後はオーバーハングの絶壁であるが、
立ってしまえば怖くはなかった。
”試しの鎖場”と言ってる割には長くハードであったが、
登るには問題無かった。
最後にオーバーハングが在り ”試しの鎖場”の域を超えている。
2024年1月15日改定
二ノ鎖場”の途中で返り返り見ると10年前と同じ景色が広がっていた。
”二ノ鎖元小屋”までの登山道(参道)がはっきり見えていた。
今日の温泉